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2015年10月8日木曜日

「関東・東北豪雨の災害ボランティア活動に参加して ~平成27年9月26日茨城県常総市にて~」 長崎 忍

 先月、台風18号などによる記録的な豪雨が、関東北部から東北にかけて甚大な被害を発生させました。複数の河川で堤防が決壊・溢水し、広範な地域が床上・床下浸水に見舞われ、その面積は実に約40㎢と新潟市中央区(37.4㎢)よりも広い範囲が浸水したことになります。

 災害が発生すると現地自治体には災害対策本部が設置され、ボランティア作業が必要の場合に現地社会福祉協議会にボランティアセンターが組織されます。今回の災害でも、茨城・栃木両県の被災自治体には災害ボランティアセンターが設置され、被災者からのニーズに応えるように多数のボランティアが現地に向かいました。新潟からも複数の団体・NPOが支援のために現地に向かう中、新潟県庁と県社会福祉協議会・NPO団体は協働で災害ボランティアバスを運行しました。

 さて私が帯同した9月26日の第2便には32名と、コーディネーター 4名(県庁1名・県社協1名・新潟NPO協会1名・NPOさんじょう1名)が参加しました。内訳は男性23名に女性は9名で、10代が1名、20代が9名、30代が3名、40代が10名、50代が4名、60代が5名と幅広い年代・職種の方々が県内各地から集まりました。
 早朝2時に県庁を出発したバスは長岡で11名が同乗し、高速自動車道を関越~東京外環道~常磐道経由で朝9時に現地に到着しました。現地常総市の玉地区ボランティア・サテライトセンターでのガイダンスの後、7班に分かれて作業場所に向かいました。浸水から2週間が経っていましたが、消毒のための石灰があちこちに散見され、手が付かない状況が続いている印象を受けました。
(ボランティアセンターの運営は、福島県南相馬市社協が担当していました。)


  *各県から集まったボランティア。
企業や高校・大学毎の集団が多いことが今回の特徴のように感じました。


 主たる作業は浸水により家屋・床下・庭などに堆積したガレキ・土砂の搬出で、私たちの班は広い庭に積もった土砂を土のう袋に詰めて、道路脇に搬出する作業に従事しました。5人が2班での作業に当たり、40分作業に10分の休憩で疲労が溜まらないペースが心がけられました。家人の方とも休憩の都度にお話を伺い、「水の勢い」や「沢山の犬猫が溺れて死んだ」「飼っている犬の恐怖心が取れない」ことなど、浸水による出来事を次々と話されました。


*広い庭を5人2班で泥出し作業。マスクと手袋、長靴・帽子を装着して従事。



 曇り空の中、作業は暑すぎない中で15時に終わり、機材の整理とボランティアセンターへの報告の後、バスに乗り込み帰路につきました。車中の会話は、復旧作業が今後も長く続くであろうことや、必要なボランティア作業もまだまだ多数であること。さらには常総市以外の被災地でもボランティアのニーズはあり、市民がもっとボランティア活動に参加すれば良いのにとのコメントも聞かれました。また作業終了後には、家人の方から「浸水の話を聞いてもらって楽になりました」と、ボランティアメンバーとの記念写真を頼まれた程でした。

 豪雨による浸水の恐怖や避難・その後の片付けなど、きっと胸中には整理されないままの想いが折り重なっていたのだろうと推察されます。片付け支援という協働作業を介したコミュニケーションは、心の支援にかなりの役割を果たすことを実感して、深夜に帰宅しました。